【地下宮殿】

İstanbul Hoş geldiniz!

無数の柱が水面に揺れる、ひんやりとした空気に包まれた神秘的な空間、それが地下宮殿(Yarebatan Sarayı)です。
旧市街、トプカプ宮殿ブルーモスクヒポドゥローム等が点在する、スルタンアフメット地区の賑やかな通り沿いにあります。

ローマ時代の建物の円柱が整然と並ぶ様子は、いかにも地下の宮殿を思わせますが、実はイスタンブール最大の貯水槽。
532年、ユスティニアス帝の時代、戦争中水に困らないようにとに造られました。
市民のための生活用水を供給するため、ヴァレンス水道橋から引いてきた水を、ここに貯水していたのだそうです。
水源は、ここから約20q先の、黒海に近いベオグラードの森になります。



      ▼地下宮殿写真集▼




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     柱はコリント様式で、数は全部で336本(すべて現存してはいない)。長さはきっちり8mに揃えられています。
     いずれも、各地の異教徒の神殿を壊したものを石材にしているのだそうです。
     貯水槽の長さは140m、幅70m。この広い、幻想的な地下室で、映画『007 ロシアより愛を込めて』の撮影も行われました。
     縁アリ写真はパンフレットからの掲載です。
殆どの列柱は花崗岩の円柱です。柱頭アーチとドームは煉瓦造り。
靴音や話し声が響きます。 多湿。頭上からも水滴が(>_<)

ビザンティン式の柱頭。
草の葉を思わせるレリーフが。


「涙目の柱」と呼ばれる円柱です。

側面には3p四方の穴が空いており、ここに親指を入れて360度回転させることができれば
願い事がかなう!?という伝えがあるそうなのですが〜。 ‥‥無理!
水面を覗くと、黒い小さな魚たちが泳いでいます。いろんな国のコインも投げ入れられていました。


柱の基石として使用されていた「メデューサの首」。 下記に注アリ

1984年の大改修の際、底に残された2mに及ぶ泥を取り除くと、北側の奥に並ぶ2本の柱から、
このメデューサの首が発見されました。このことにより、地下宮殿は広く知られるようになりました。

一つは逆さ、一つは横向きにされてます。魔除けとして据えられたとも、柱の長さを補足したとも言われますが
こうして置くことになったのは、彼女の視線を恐れたからなのでしょうか‥‥。

メデューサ、怒ってます!? 緑色の苔に包まれ見開いた目が怖い。


ここが入口。地味です。


当時は、街の中心だったアウグストゥス広場の西に立つ、ストア・バシリカの地下。


地上階にはレストランがあり、コンサートなども催されるそうです。ここにはどんな音楽が似合うかしら‥‥。


注:メデューサ(ギリシア神話):ゴルゴンという三姉妹の末娘。ポセイドンの求愛を受けたことからアテナの怒りをかい、髪は生きた蛇、真鍮の翼と鈎爪、魚の鱗のような体という醜い容姿に。彼女のを見た者はみな石に変えられてしまったとか。最後は英雄ペルセウスによって首を落とされる。







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Geri
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