【エフェス遺跡・V】

İsmir Hoş geldiniz!
Efes(エフェス)遺跡は、イズミールから76kのところにあります。セルチュクのオトガルからは車で約5分。また、セルチュクからはミニバスも出ており、クシャダス方面行きに乗って約5分です。


エフェスは長い歴史を背負った広大な町で観光ポイントも多いので、特に初めての方は、現地ガイドさんと共に見学されることをおすすめします。

少なくとも2時間以上を要し、足場のよくないところもありますので、動き易い服装で歩き易い靴をご着用ください。
また、夏場は飲料水と、帽子やサングラスもお忘れなく。冬場は防寒対策をしていってください。



右の写真はトラヤヌスの泉です。縮小して復元されたものですが、実際の高さは、約12mあったそうです。

▼エフェス遺跡3写真集▼




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クレテイア通り付近で
円柱が道の両脇に立ち並んでいることで知られるクレティア通りは、ケルルス図書館とヘラクレスの門を結ぶメインストリート。
当時は、著名人をかたどったいくつもの大理石の像で飾られていました。



円柱と台座が並ぶ。


像の乗せられていた台座部分。

首から下がないのは、
いつでも挿げ替えができるように
しておいたためだとか。
どこにはめ込まれていたのか。
ギリシャ文字が刻まれている。



▲ワンポイント! 当時、一番のお金持ちは?
答え:大理石に彫刻を施す職人さんです。日本の宮大工、のようなものですね、きっと。
腕のいい職人さんは、ひっぱりだこ。役人にも勝るかなりの高給取りだったとか。





ハドリアヌス神殿付近で
138年頃に完成した、ローマ皇帝ハドリヌアスに捧げられた神殿。
コリント様式の柱が4本立っており、そのうち、アーチ型をした中央の2本の石柱上部には、美しい彫刻が施されています。
彫刻の下には、帯状に、エフェソスの創設の神話や、神々の逸話が刻み込まれています。
現在はこの華麗な石柱だけが形をとどめていますが、かつてはこの神殿の前の台座に4人の皇帝のブロンズ像が置かれていたそうです。


後方のアーチ型石柱の中央には、
悪魔払いのメデューサが彫られている。


前方のアーチ型石柱の上部。
運命の女神ティケが彫られている。

このトンネル付近で、yuniyuniママが迷子に!
観光客の列に続いて入っていったら、気がつくとそれは
韓国からのツアー団体だったとか。




トラヤヌスの泉付近で
トラヤヌスの泉は、クレティア通りのほぼ中央に位置する皇帝トライアヌスにささげるために建てられた泉。
当時は正面に池があり、その中央には実物大に作られた皇帝の石像がありました。
今では屋根と柱が残るのみですが、この石像の足元から水が池へと流れ込む、という演出ぶりだったとか。


このページのトップにも
写真があります。


ここには何があったのか。
この柱の高さ(中央に人物あり)。





随所に見られる神々の像。







ヴァリウスの浴場付近で
紀元前2世紀に建てられたローマ風呂式の超豪華ハマム(浴場)。後の時代には、体育館としても使用されていたそうです。
浴場には4つの部屋があり、脱衣所、手足を洗う所、体操できる所、サウナとに分かれていました。
また、中央にはトイレ設備もあり、床下には排煙装置つきの床暖房まで整備されていました。
立場や身分に関わらず、誰でも自由に利用できる素敵なお風呂屋さん?(健康ランド?)です。
いなみに、いわゆる「トルコ風呂」とは無関係。 ちゃんと?娼婦のいる娼館もありましたので‥‥。


復元されているハマムの一部。
浴場への入口か。もちろん、男女混浴です!





設備の一部。


オデオンと呼ばれる(小音楽堂)。オーディオの語源になっています。
当時は屋根に覆われており、会議場としても使われていました。


ハーバーロードをのぞむ。


▲ワンポイント! キリスト教勢力との確執 
『旧約聖書』の中に登場する町「エペソ」は、ここエフェスを指します。
エフェスは、キリスト教が世界宗教として発展する過程で、キリストの弟子が訪れたり、宗教会議が開催されたりした土地としても知られています。
またここは、キリストの死後、聖母マリアと聖ヨハネが居を構えた地でもあります。
エフェス遺跡からほど遠くない場所にマリアが晩年を過ごしたと言われる「聖母マリアの家」がありますが、石造りの家の中にマリア様の像が大切に安置されており、現在も教会として守り続けられています。
アルテミス女神を信仰してきたエフェソス人とキリスト教徒との関係は、歴史の一駒としても面白いばかりか、トルコ国民の寛容さを示すものとも思われます。


 
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Geri
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