【エフェス遺跡・U】

İsmir Hoş geldiniz!
古代エフェソス都市遺跡は広大ですので、見学には2時間以上が必要でしょう。
入口が南口と北口の2ヶ所がある他、抜け道や地下道もあるので迷子にならないように‥‥。

発掘されたものはまだ全体の10%程度とは言え、トロイ遺跡等に比べるとエフェス遺跡は復元状態がよく、周囲の自然環境も守られています。
当時の街の景観や、立派な建造物を想像しながらの見学には、時が経つのを忘れてしまいます。
日本ではまだ文明と言えるようなものも無かった頃に、これほど完成度の高い成熟した大都市が形成されていた、と考えると、思わずため息がこぼれます。


▼エフェス遺跡2写真集▼




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ハーバーロード(港通り。または、道路を改修した皇帝アルカディウスにちなんで、アルカディアン通りとも。)を歩いて、大劇場へ。
ハーバーロードは、まっすぐに大劇場と海とを結ぶ道。当時は海岸が迫っており、海への玄関口にもなっていました。
幅11m、長さ500m。通りの両側にはアーケード付の商店が立ち並び、夜には街灯も点ったのだそうです。
クレオパトラが、夫アントニウスと共に歩いたことでも知られています。



世代をまたいで柱の様式も様々。
ドーリエ様式、コリント様式
コンポジェット様式‥‥。


バジリカ(聖堂)跡。いわゆる裁判所。
この付近、政府機関の建物が多い。
バジリカ(聖堂)の石柱。
アウグストゥス時代のレリーフ。


観客2万4千人を収容したというトルコでも最大級のこの大劇場は、ピオン山の斜面を利用して3世紀に建てられました。
ヘレニズム〜ローマ期では最大級の劇場。高さ38mもある直径158mの半円形をしています。3〜4世紀、動物と剣闘士を戦わせたことも。
現在も夏期には、音楽などのフェスティバルが開かれています。フリオ・イグレシアスもここでコンサートを披露したそうですよ。

とにかく大きい!広い!
そびえている、という印象。



手を叩いたり歌ったりする人の姿も。
色んな国の歌が響き出します。




▲ワンポイント! 音響効果抜群!そのわけは?
劇場内の随所には、青銅や陶器製の拡声器が設置されていたそうです。
最も聞こえがよく、見晴らしも効く中央の席は、来賓用の特別席として指定されていたと言いますから‥‥。

劇場の入口付近で。

ここは楽屋への入口。

当初、客席とオーケストラ席を仕切る
手すりがあった所。

ハーバーロードのはずれから。



わくわく路上ウォッチング!?
石畳に彫られている娼婦の館への案内図には常に人だかりができていました。(下段、1枚目の写真)
現在、看板は立て指差すのが一般的ですが、石畳の案内図は、左足の向きで所在地を示しています。
足の右に女性の似顔絵、足の先に+印があり、それはこの先の交差点。+の左には矢の刺さったハートが。
鳩の絵は、鳩のように従順でおとなしいことを示しているとか。
また、この足のサイズより小さいヒトはお子チャマとみなされ、利用できなかったそうですよ〜。

ヘラクレスの門はヘラクレスの彫刻を施した左右一対の門。ニケのレリーフがアーチとして飾られていたそうです。(下段、3枚目の写真)
ヘルメスのレリーフは、アゴラ(市場)の看板。(下段、4枚目の写真)


娼館への案内図。
世界最古の広告盤。


ニケ。勝利の女神。
NIKEは、あの、ナイキ。
米語読みです。
旅仲間のI氏と♪
ヘルメス。神々の使者。
HERMESは、あの、エルメス。
フランス語読みです。

ヘラクレスの門。
ヘラクレスが彫刻された柱がある。

ドミティアヌス神殿跡か。

商業アゴラ。
(アゴラは広場)

国立アゴラか。
かっては中央にイシス神殿。



▲ワンポイント! エフェスの娼婦 
エフェスの娼婦は、知性的で教養があることで各地の男性諸君に知れわたっていました。
彼女達のほとんどは、ある程度の身分を有する者で、戦争捕虜だったり。
当時はいわゆる公娼制で、入口には取り締まりの役人もおり、税金もかけられたそうですから‥‥。
彼女たちは自分の家を所有し、デモや選挙にも参加できるなど、普通のローマ人女性にはなかった特権を持っていました。
また、お仕事上も、常に彼女達が優位な立場でサービス?していたそうですよ。
あくまでも主導権を握っているのは女性の方。タイプでなければパスもOK〜。



プリタネイオンは、会議場・娯楽場・迎賓館を兼備えた政治機関。(下段、3枚目の写真)
また、この辺りに点在するアゴラと呼ばれる広場は、集会、宗教祭事、商取引などに使われていました。

上流階級者の住居跡。
この付近は高級住宅街なわけです。

プリタネイオン。
市庁舎跡。

教会跡付近か。



  
 

Uまでで終わりませんでしたー。エフェスシリーズはVへと続きます。よろしく‥‥。
 
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Geri
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