【トロイ遺跡・Ⅰ】

Çnakkale　Hoş geldiniz!

ホメロスの「イリアス」（ページ末に注アリ）だけに登場する架空の都市、と信じられていたトロイを、ひたすら実在するものと信じ続けたシュリーマンが、いよいよ遺跡の発掘に成功したのは、1870年。
トロイ遺跡は、にわかに脚光を浴びることとなりました。

ここに集落ができたのは紀元前3000年頃。以後400年までに繁栄と没落を繰り返したトロイの歴史は、9つの時代を示す都市層によって分類されています。

トロイまでは、チャナッカレから車で30分程度です。
初めての方には、ガイドさんと共に見学されることをお薦めします。

　　　　　▼トロイ写真集▼

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ランプ（第2市。紀元前2600～2300年）です。　大理石の敷石で舗装された、斜めの道路です。　道の両脇も深く縁取られ、しっかりと工事されています。　かなり傾斜がきついので、当時、車両用の通路とされていたのかは不明ですが、ここがトロイの木馬の通り道であったとも言われています。　この辺りでも財宝が発掘されたそうですが、シュリーマンによってドイツに持ち帰られ、消息不明に。
向かって左脇。	正面から見た所。		向かって右脇。

1975年に復元された、トロイの木馬です。トロイ資料館前にあります。　退却していったギリシアが残していった木馬に、まさか兵が潜んでいたとは知らず‥‥。夜襲を受けて陥落した、トロイの逸話はあまりにも有名。　今では、トルコの戦争の歴史を語る上では欠かせない、シンボル的な存在となっています。
映画「トロイ」のよりきれい！	木馬のおしりＷ	中にも階段があり‥‥	こうして入れます(yuniyuniママ)。
紀元前1200年頃使われていたとされる、オリーブオイル貯蔵用の壺。高さが2ｍ近くあります。　これだけ大きな壺が必要だった、という事は～、戦争の絶えないトロイ、あまり生活環境がよくなかったのかも。

南門（シュリーマンによればスカイア門）を通って、第6市へ。　トロイの全盛期、紀元前1900～1300年頃の遺跡になります。大地震で倒壊してしまったそうですが、見事な城壁跡があります。

他国の侵略に遭っては戦火に焼かれ、復興するたびに旧市の上に建てられているので、遺跡は複雑に重なりあっています。　その上、シュリーマンの発掘方法が少々乱暴で短絡的（！？）であったために、更に複雑になってしまったようです。　（トルコには、財宝目当ての発掘によってトロイが荒らされた、あれは盗掘だ、と言ってシュリーマンを嫌う人も少なくありません）　また、財宝泥棒によって持ち去られた出土品も数多くあり、そのほとんどが消失しています。　トロイ遺跡は、現在発掘中の遺跡群でもありますが、侵略と盗掘？の歴史を今に伝える遺跡でもあります‥‥。
円柱等も、ごろごろ雨ざらし。その方がいいのかしら～。でもちょっと心配‥‥。
ガイドさんが紹介してくれた、チャナッカレの詩人の詩の一部を下記しますね。 “チャナッカレを歩いている‥‥思い浮かべてください。この地に、何人の兵士が眠っていることでしょう。チャナッカレを歩いている‥‥思い浮かべてください。” トルコ軍は、当時、休戦中には敵陣に対して水や食料を供給していたというお話や、現在も、毎年トルコの地で戦死した外国人たちの慰霊祭を行っているというお話も聞きました。トルコという国の寛容さ、トルコの人々の優しさを感じます‥‥。
トロイ資料館より。写真はシュリーマンの妻ヘレンと、彼女が贈られた出土品の数々。シュリーマンからもらった、トロイの財宝で着飾っています。トロイ戦争は女性をめぐる愛の戦いだったとも言われますが、シュリーマンによる発掘もまた‥‥。		第6市（紀元前1900～1300年）の想像図。防御体制を整備した、立派な住居が並んでいます。
同じく、資料館より。正直言って、資料館はショボく、この模型もかなちチャチではありましたが、それだけに、想像力は掻き立てられます。映画「トロイ」の、あの壮大な戦闘シーンを思い浮かべてみてください‥‥。
兵どもが夢のあと‥‥。　yuniyuniも、ここで拙句をひとつ。
ところで、映画：「トロイ」はご覧になられました？　→トロイ　注：ホメロスの「イリアス」　「イリアス」は、ホメロスによって作られたと伝えられている叙事詩。　ギリシア神話を題材とし、トロイア（イリオス）戦争十年目のある日に生じたアキレウスの怒りから、イリオスの英雄ヘクトルの葬儀までを描写している。　ギリシアの叙事詩として最古のものながら、最高のものとして考えられている。叙事詩環を構成する八つの叙事詩の中の一つである。

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Geri
【yuniyuniのトルコ旅行記】

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